リスクを理解して運動不足から抜け出そう

これで運動不足とはおさらば!

運動不足のリスク

運動不足のリスク

デスクワークが中心のフリーランスエンジニアは運動不足になりがちです。特に在宅勤務のフリーランスエンジニアは注意が必要です。

在宅勤務は運動不足になりやすい

在宅勤務は運動不足になりやすい

通勤している人と在宅勤務の人の活動量を比較してみましょう。ある大学と民間企業が協力して行った調査によると、通勤している人の1日の平均歩数に比べて、在宅勤務の人は30%も歩数が少ないことが判明しました。通勤する場合、自宅から駅、駅から会社、会社内での移動、外出時の移動など、歩く機会が多くなります。一方、在宅勤務だとトイレへの移動などの限られた範囲でしか歩く機会がなくなります。
運動不足が続くと、徐々に筋力が低下していきます。極端な例ですが、1週間ベッドで過ごした場合は筋力の15%が低下し、3週間続くと50%も低下するといわれています。筋力が低下して下半身の冷えが起こると、頭痛や肩こりなどの原因にもなります。また、加齢によって女性ホルモンが低下すると自律神経に異常が起こり、運動不足によるホルモン分泌の低下が重なることで心身の不調に陥りやすくなってしまいます。

消費カロリーが減る

運動不足によって1日の消費カロリーが減ることによるリスクもあります。在宅勤務になっても食事の量が変わらないばかりか、自由な時間が増えて間食が多くなり、結果的に摂取カロリーがオーバーするケースも少なくありません。こうした生活を続けていると、内臓脂肪の蓄積によってメタボリックシンドロームを発症するリスクが高まります。
WHOが定める運動ガイドラインでは、成人は中強度の運動を1日30分、週5日以上行うことを推奨しています。日本においては成人の約36%がこの目標を達成できておらず、3人に1人が運動不足であることが判明しています。これは、フリーランスエンジニアという働き方が増えただけでなく、コロナウイルスの影響による部分も大きいでしょう。

深刻な病気を発症するリスク

運動不足によって筋力が衰え、その状態が慢性化すると様々な症状が出てきます。肥満の人は生活習慣病のリスクが高くなり、深刻な病気の原因になることもあるので甘く見てはいけません。厚生労働省のデータによると、2019年時点で日本人の死因の2位は心疾患、4位は脳血管疾患です。これは血液循環障害が原因の生活習慣病で、運動不足が大きく関わっています。運動が苦手な人もいるかと思いますが、対策しなければ病気になるリスクが高まり、結果的に働けなくなってしまうかもしれません。可能な範囲で構わないので、運動習慣を身につけて健康を維持しましょう。